2022年8月15日月曜日

071江城子(蘇軾)

江城子  蘇軾

乙卯正月二十日夜記夢

1十年生死両茫茫、不思量・自難忘。
2千里孤墳、無処話淒涼。
3縦使相逢応不識、塵満面、鬢如霜。

4夜来幽夢忽還郷、小軒窓、正梳妝。
5相顧無言、惟有涙千行。
6料得年年腸断処、明月夜・短松崗。

乙卯の年、正月二十日の夜、夢を記す

1十年のあいだ、生と死とふたつにはるばる隔たれ、あえて思わずとも、もとより忘れ難いあなた。
2千里のかなたに、ぽつんと墳墓があり、訴えるところもなく寂しくいる。
3たとえ再び会えても、きっと私だとは分かるまい。満面ほこりだらけで、鬢は霜のように白くなっていて。

4夜になって、ひそやかに夢でふっと故郷に返ったよ、小さな軒の窓辺で、ちょうどあなたは化粧をしていた。
5無言で顔を見合わせる、ただ涙がしとどに流れるばかり。
6分かっている、くる年もくる年もあなたが悲しみにくれていたところ、月の明るい夜、低い松の木のある丘。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0乙卯:熙寧八年(1075)、密州での作。 1十年:蘇軾の妻王氏が宋の英宗治平二年(1065)に卒してから、この詞を作るまでにちょうど十年。 2千里孤墳:王氏は四川彭山県安鎮郷可龍里に埋葬された。

乙卯の年、正月二十日の夜、夢を記す

 

1十年、生死は(ふた)つながら茫茫として、不思量(おもわな)いでも、(もと)より忘れ難い。

2千里の孤墳(はか)(かた)る処も無く淒涼として。

縦使(たと)相逢()えても(きっ)不識(わからな)い、塵が満面、鬢は霜の(よう)

 

4夜に()って幽夢(ゆめ)(ふっ)(ふるさと)(かえ)、小さな軒の窓、(ちょう)梳妝(けしょう)していた。

相顧(みあわ)せて(ことば)も無く、()だ涙が千行(たくさん)有る。

料得(わか)っている、くる年もくる年も腸断(かな)しい処、明月の夜、短い松のある(おか)


jiāng chéng zǐ

yǐ mǎo zhēng yuè èr shí rì yè jì mèng

1 shí nián sheng sǐ liǎng máng máng,bù sī liáng、zì nán wàng.
2 qiān lǐ gū fén,wú chù huà qī liáng.
3 zòng shǐ xiāng féng yìng bù shí,chén mǎn miàn,bìn rú shuāng.

4 yè lái yōu mèng hū huán xiāng,xiǎo xuān chuān,zhèng shū zhuāng.
5 xiāng gù wú yán,wéi yǒu lèi qiān háng.
6 liào dé nián nián cháng duàn chù,míng yuè yè、duǎn song gang.

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