三月三日、沙湖道中遇雨、雨具先去、同行皆狼狽、余不覚、已而天晴、故作此。
1莫聴穿林打葉声、何妨吟嘯且徐行。
2竹杖芒鞋軽勝馬、誰怕。
3一蓑煙雨任平生。
4料峭春風吹酒醒、微冷、山頭斜照却相迎。
5回首向来蕭瑟処、帰去、也無風雨也無晴。
三月三日、沙湖の道中で雨に降られ、雨具を持った下僕が先に行ってしまったので、同行していた皆は慌てたが、私はそうは思わず、もう晴れたので、そこでこの詞を作った。
1林を穿ち葉を打つ音を聴くのはやめよう、吟嘯しながらゆっくりと行けば、いいではないか。
2竹の杖に草の履き物、馬より軽装で勝っている、なにも心配はいらない。
3一枚の蓑をかぶって、けぶる雨の中を行く、平生のようにやりすごせばよい。
4ひんやりと春の風が、酒の酔いを吹き醒ます、すこし冷えてきた、山ぎわの夕陽がおもいがけず私を迎えている。
5さきほどサーサーと雨が降っていたあたりを振り返る、帰ろう、私にとっては風も雨もなないようでもあり、晴れがないようでもあり。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0沙湖:黄岡県東南三十里。 2芒鞋:草鞋。 誰怕:何の心配があろう、何も心配ない。 4料峭:春の寒さをいう。
三月三日、沙湖の道中で雨に遇い、雨具が先に去き、同行の皆が狼狽したが、余は不覚いで、已而晴れるに遂れて、故で此を作った。
1林を穿ち葉を打つ声を聴くのは莫よう、吟嘯しながら徐と行けば何妨ではないか。
2竹の杖に芒の鞋、軽さは馬より勝っている、誰怕。
3一蓑で煙る雨を平生のように任す。
4料峭と春風が酒を吹き醒す、微し冷えて、山頭の斜照が却ず相迎えている。
5向来ど蕭瑟としていた処を回首る、帰去ろう、風雨が無いようでもあり、晴れが無いようでもあり。
dìng fēng bō
sān yuè sān rì,shā hú dào zhōng yù yǔ,yǔ jù xiān qù,tóng xíng jiē láng bèi,yú bù jué,yǐ ér suì qíng,gù zuò cǐ.
1 mò tīng chuān lín dǎ yè shēng,hé fáng yín xiào qiě xú xíng.
2 zhú zhàng máng xié qīng shèng mǎ,shéi pà.
3 yì suō yān yǔ rèn píng sheng.
4 liào qiào chūn fēng chuī jiǔ xǐng,wēi lěng,shān tóu xié zhào què xiāng yíng.
5 huí shǒu xiàng lái xiāo sè chù,guī qù,yě wú fēng yǔ yě wú qíng.
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