2022年8月15日月曜日

070定風波(蘇軾)

定風波  蘇軾

三月三日、沙湖道中遇雨、雨具先去、同行皆狼狽、余不覚、已而天晴、故作此。

1莫聴穿林打葉声、何妨吟嘯且徐行。
2竹杖芒鞋軽勝馬、誰怕。
3一蓑煙雨任平生。

4料峭春風吹酒醒、微冷、山頭斜照却相迎。
5回首向来蕭瑟処、帰去、也無風雨也無晴。

三月三日、沙湖の道中で雨に降られ、雨具を持った下僕が先に行ってしまったので、同行していた皆は慌てたが、私はそうは思わず、もう晴れたので、そこでこの詞を作った。

1林を穿ち葉を打つ音を聴くのはやめよう、吟嘯しながらゆっくりと行けば、いいではないか。
2竹の杖に草の履き物、馬より軽装で勝っている、なにも心配はいらない。
3一枚の蓑をかぶって、けぶる雨の中を行く、平生のようにやりすごせばよい。

4ひんやりと春の風が、酒の酔いを吹き醒ます、すこし冷えてきた、山ぎわの夕陽がおもいがけず私を迎えている。
5さきほどサーサーと雨が降っていたあたりを振り返る、帰ろう、私にとっては風も雨もなないようでもあり、晴れがないようでもあり。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0沙湖:黄岡県東南三十里。 2芒鞋:草鞋。 誰怕:何の心配があろう、何も心配ない。 4料峭:春の寒さをいう。 

三月三日、沙湖の道中で雨に遇い、雨具が先に()き、同行の皆が狼狽したが、(わたし)不覚(おもわな)いで、已而(もう)晴れるに()れて、(そこ)(これ)を作った。

 

1林を穿ち葉を打つ(おと)を聴くのは(やめ)よう、吟嘯しながら()(ゆっくり)と行けば何妨(いい)ではないか。

2竹の杖に(くさ)の鞋、軽さは馬より勝っている、誰怕(だいじょうぶ)

一蓑(みの)(けぶ)る雨を平生のように(やりすご)す。

 

料峭(ひんやり)と春風が酒を吹き(さま)す、(すこ)し冷えて、山頭(やまぎわ)斜照(ゆうひ)(おもいがけ)相迎(むか)えている。

向来(さきほ)蕭瑟(サーサー)としていた処を回首(ふりかえ)る、帰去(かえ)ろう、風雨が無いようで()あり、晴れが無いようで()あり。


dìng fēng bō

sān yuè sān rì,shā hú dào zhōng yù yǔ,yǔ jù xiān qù,tóng xíng jiē láng bèi,yú bù jué,yǐ ér suì qíng,gù zuò cǐ.

1 mò tīng chuān lín dǎ yè shēng,hé fáng yín xiào qiě xú xíng.
2 zhú zhàng máng xié qīng shèng mǎ,shéi pà.
3 yì suō yān yǔ rèn píng sheng.

4 liào qiào chūn fēng chuī jiǔ xǐng,wēi lěng,shān tóu xié zhào què xiāng yíng.
5 huí shǒu xiàng lái xiāo sè chù,guī qù,yě wú fēng yǔ yě wú qíng.

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