2022年8月15日月曜日

067卜算子(蘇軾)

卜算子  蘇軾

黄州定惠院寓居作

1缺月掛疏桐、漏断人初静。
2誰見幽人独往来、縹緲孤鴻影。

3驚起却回頭、有恨無人省。
4揀尽寒枝不肯棲、寂寞沙洲冷。

黄州の定惠院に寓居して作った

1缺けた月が葉もまばらな桐の上に掛かり、水時計の音が途絶えて、人の声もようやく静かになった。
2誰か見ただろうか、寂しい人がひとりで往来する、はぐれた雁のようなぼんやりした姿を。

3雁は飛び立って、それでも振り返る、恨みがあってもそれを知る人はいない。
4寒々した枝を選び尽くしても、棲もうという気にはならず、冷たい岸に寂しくいるばかり。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
0定惠院:別名、定慧院。黄州の東南にあった。蘇軾に「遊一定惠院記」がある。 1漏断:水時計の音が途切れる。 3省:知る。

黄州の定惠院に寓居して作る

 

1缺けた月が疏桐(きり)に掛かり、(ときのね)が断えて人は(ようや)く静まる。

2誰が見よう、(さび)しい人が(ひと)り往来する、縹緲(ぼんやり)した(はぐ)れた(かり)(すがた)を。

 

驚起(とびた)って(おもいがけ)回頭(ふりかえ)る、恨みが有るが、()る人は無い。

4寒々した枝を(えら)び尽して棲み不敢(たくな)い、寂寞(さび)しく冷たい沙洲(きし)にいる。


bǔ suàn zǐ

huáng zhōu ding huì yuàn yù jū zuò

1 quē yuè guà shū tóng,lòu duàn rén chū jìng.
2 shuí jiàn yōu rén dú wǎng lái,piāo miǎo gū hóng yǐng.

3 jīng qǐ què huí tóu,yǒu hèn wú rén xǐng.
4 jiǎn jìn hán zhī bù kěn qī,jì mò shā zhōu lěng.

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