2022年8月10日水曜日

060虞美人(晏幾道)

虞美人  晏幾道

1曲欄杆外天如水、昨夜還曾倚。
2初将明月比佳期、長向月円時候・望人帰。

3羅衣着破前香在、旧意誰教改。
4一春離恨懶調弦、猶有両行閑涙、宝箏前。

1曲折しながら続く欄杆の向こう、空は水のように澄んでいる、昨夜もやはり、これまでのようにもたれている。
2初めて明月をあの逢瀬の時と比べてみた、いつも月が円かになろういう頃、別れた人の帰りを待ちわびるものだから。

3羅衣は着て破れてしまったが、あの時の香りはまだ残っている、あのころの思いを誰が改めさせられようか。
4春いっぱいの愁いに、弦を調律するのもものうく、まだふたすじのひそかな涙を残している、箏の前で。

1曲がりつづく欄杆の外(むこう)、天(そら)は水の如(よう)、昨夜、還(ま)た曾(かつ)てのように倚(もた)れて。

2初めて明月を(将)佳期(おうせ)と比べる、長(いつ)も月が円かになろ(向)うという時候(とき)、人の帰りを望むから。

 

3羅衣(うすぎぬ)は着破(やぶ)れたが前香(かおり)は在(あ)る、旧意(あのおもい)を誰が改めさせ(教)られようか。

4一春(はるのあいだ)の離恨(うれい)に弦を調えるのも懶(ものう)い、猶(ま)だ両行(ふたすじ)の閑涙(なみだ)が、宝箏(こと)の前に有る。


yú měi rén

1 qǔ lán gān wài tiān rú shuǐ,zuó yè hái céng yǐ.
2 chū jiāng míng yuè bǐ jiā qī,cháng xiàng yuè yuán shí hòu、wàng rén guī.

3 luó yī zhuó pò qián xiāng zài,jiù yì shuí jiào gǎi.
4 yì chūn lí hèn lǎn tiáo xián,yóu yǒu liǎng háng xián lèi,bǎo zhēng qián.

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