2021年10月7日木曜日

白石詩055過湘陰寄千巖

過湘陰寄千巖

1渺渺臨風思美人、
2荻花楓葉帯離声。
3夜深吹笛移船去、
4三十六湾秋月明。

湘陰を(とおりかか)り千巖に寄せる

 

渺渺(はるかとお)く風を(うけ)ながら美人(あなた)を思っています、

2荻の花、楓の葉が、(さび)しげな(おと)を帯びていて。

3夜()けに笛を吹きながら船を(うご)かして()くと、

4三十六湾に秋の月が明るい。


淳熙十二年(1185)秋、三十一歳の作。(馬維新『姜白石先生年譜』。夏承燾『姜白石繋年』は淳熙十三年(1186)秋、三十二歳の作とする) 0湘陰:潭州湘陰県(今の湖南省岳陽市)、洞庭湖の南。 千巖:蕭徳藻。生卒年不詳、紹興二十一年=一一五一年の進士、字は東夫、号は千巌老人。 4三十六湾:詩015「昔遊詩」其一に「朝発黄陵祠、暮至赤沙曲。借問此何処、滄湾三十六」とある。湘陰県近くの地名か。

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