其二
1若人金石心、
2試命洞庭浪。
3伝聞下巴陵、
4瀝酒喜無恙。
5我行丹楓林、
6屢騁白蘋望。
3伝聞下巴陵、
4瀝酒喜無恙。
5我行丹楓林、
6屢騁白蘋望。
7烏鵲不可嗔、
8論功当坐上。
千巖を待つ
8論功当坐上。
千巖を待つ
其二
1(千巖翁は)若人のような金石い心で、
2命を試して、洞庭の浪にこぎだされた。
3伝え聞くところでは、巴陵を下り、
4酒を瀝いで無恙を喜ばれたそうだ。
5我は丹いた楓の林を行き、
6白い蘋のあたりを屢ば騁望る。
7烏鵲なぞアテにならぬと嗔るのは不可い、
8論功からいえば上に坐らせる当だ。
1若人:このような人。君子をいう。『論語』「憲問」に「君子哉若人、尚徳哉若人」とある。 3巴陵:今の岳陽。 5「我行」句:『楚辞』「招魂」に「湛湛江水兮上有楓」とある。 6「屢騁」句:『楚辞』「湘夫人」に「白蘋兮騁望」とある。 7「烏鵲」句:カササギが鳴くと、旅人が帰る吉兆と言われる。『西京雑記』に「乾鵲噪而行人至」、仇注に「杜詩、待弟不至、遂嗔烏鵲難憑矣」とあり、ここは逆の意で用いた。
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