1緑陰春尽、飛絮繞香閣。
2晚来翠眉宮様、巧把遠山学。
3一寸狂心未説、已向橫波覚。
4画簾遮帀、新翻曲妙、暗許閑人帯偷掐。
5前度書多隠語、意浅愁難答。
6昨夜詩有回文、韻険還慵押。
7都待笙歌散了、記取来時霎。
8不消紅蠟、閑雲帰後、月在庭花旧欄角。
1緑が濃くなり春は終わろうとして、飛ぶ柳のわたが髙楼をめぐる。
2晚になって黒々とした眉は宮廷で流行りのスタイルに整えられ、巧みに遠山を真似ている。
3わずかな恋心はまだ語られないうちに、もう流し目にこめられている。
4簾に囲まれた部屋から、新しく作られた妙なる音色、ひそかに許す、だれかヒマな人が弾き方を盗むことを。
5このまえの手紙にはほのめかしが多くて、あなたの思いは浅く、私は悲しくて返事ができなかった。
6昨夜の詩も回文で、韻は難しく、やはり合わせて押韻するのが面倒だ。
7すっかり宴が終わったら、その一瞬を捉えて来る時だと覚えていてほしい。
8赤い蝋燭など要らない。雲が去ったのち、月は庭の花の上にかかって照らしてくれる、あのなじみのある欄干のかたすみに。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
2遠山:眉のようす。024欧陽脩「訴衷情」の注、参照。 3橫波:流し目のこと。 4遮帀:周囲をめぐらせる。「匝」と同じ。 帯偷掐:こっそり真似していく。「花を掐(つま)む」は「曲を学ぶ」の比喩。 6回文:詩中の字句が回り回って、文になっていないこと。 韻険:押韻できないこと。 7霎:一瞬。 8不消:必要がない。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
6回文:詩体の一種。逆から読んでも意味を成す文。
1緑が陰くなり春は尽ろうとして、飛絮が香閣を繞る。
2晚来って翠眉は宮様、巧みに遠山を学る。
3一寸な狂心は未説い、已に橫波に覚える。
4画簾に遮帀られ、新たに翻った曲は妙しい、暗に許す、閑人が掐を帯偷んでも。
5前度の書は隠語が多く、意は浅く愁しくて難答い。
6昨夜の詩には回文が有り、韻険しくて還り慵押い。
7都り笙歌が散了るのを待てば、来る時の霎を取ると記えよ。
8紅い蠟は不消い、閑雲が帰った後、月は庭の花の旧い欄の角に在る。
liù yāo lìng
1 lǜ yīn chūn jìn,fēi xù rào xiāng gé.
2 wǎn lái cuì méi gōng yàng,qiǎo bǎ yuan shān xué.
3 yí cùn kuáng xīn wèi shuō,yǐ xiàng héng bō jué.
4 huà lián zhē zā,xīn fān qǔ miào,àn xǔ xián rén dài tōu qiā.
5 qián dù shū duō yǐn yǔ,yì qiǎn chóu nán dá.
6 zuó yè shī yǒu huí wén,yùn xiǎn hái yōng yā.
7 dōu dài sheng gē sàn liǎo,jì qǔ lái shí shà.
8 bù xiāo hóng là,xián yún guī hòu,yuè zài tíng huā jiù lán jiǎo.
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