2022年8月9日火曜日

057阮郎帰(晏幾道)

阮郎帰  晏幾道

1天辺金掌露成霜、雲隨雁字長。
2緑杯紅袖趁重陽、人情似故郷。

3蘭佩紫、菊簪黄、殷勤理旧狂。
4欲将沈酔換悲涼、清歌莫断腸。

1天のはて、かの漢の武帝が金銅仙人の掌で集めた露が霜となる寒さ、雲は雁の群れが「人」の字に列なして飛ぶ空に、とおく流れる。
2酒杯と彼女と重陽の節句を過ごせば、人情は故郷の人々のよう。

3あかい蘭の佩(おびだま)、黄色い菊の簪して、ねんごろにかつての遊びをくりかえす。
4ふかく酔って、悲しみに換えたい、歌はやめてくれ、胸がはりさけそうだ。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1金掌:漢の武帝は建章宮に神明台を造り、金銅仙人を鋳造して、手のひらに承露盆をつけ、雲中の甘露を受けた。 雁字:雁が群れで飛ぶときに「人」の字に列を作る。 3蘭佩紫、菊簪黄:「佩蘭紫」「簪菊黄」のこと。 理旧狂:昔の自由奔放な態度をまたやる。

 

天辺(てんのはて)金掌(てのひら)の露は霜と成り、雲は雁の(むれ)に隨って(とお)い。

緑杯(さかずき)紅袖(あのひと)と、重陽を(すご)せば、人情は故郷の

 

3蘭の(おびだま)(あか)く、菊の簪は(きいろ)い、殷勤(ねんごろ)(むかし)(あそび)(くりかえ)す。

沈酔(でいすい)()悲涼(かなしみ)に換えよう()清歌(うた)断腸(かなし)ませるのを(やめ)てくれ。


ruǎn láng guī

1 tiān biān jīn zhǎng lù chéng shuāng,yún suí yàn zì cháng.
2 lǜ bēi hóng xiù chèn chóng yáng,rén qíng sì gù xiāng.

3 lán pèi zǐ,jú zān huáng,yīn qín lǐ jiù kuáng.
4 yù jiāng shěn zuì huàn bēi liáng,qīng gē mò duàn cháng.

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