2022年8月9日火曜日

056阮郎帰(晏幾道)

阮郎帰  晏幾道

1旧香残粉似当初、人情恨不如。
2一春猶有数行書、秋来書更疏。

3衾鳳冷、枕鴛孤、愁腸待酒舒。
4夢魂縱有也成虚、那堪和夢無。

1懐かしい香りも残されたおしろいも、まだあの時のよう、あの人の心があの頃のままでないのが、恨めしい。
2春のうちにはまだ数行の手紙があったが、秋になると手紙はいっそう稀になって。

3衾には鳳凰、枕には鴛鴦の刺繍があるが、冷たくひっそりしている。愁いでいっぱいの心は酒で解くのを待つばかり。
4夢で魂がたとえあの人に会えたとしても、それは幻であるが、夢さえ無いことにどうして堪えられよう。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
3衾鳳・枕鴛:「鳳衾」「鴛枕」のこと。修辞のための倒置。 4和:~さえ。

(なつか)しい香りと残された(おしろい)当初(あのとき)(よう)人情(こころ)不如(そうでな)いのが恨めしい。

一春(はるのあいだ)()だ数行の(てがみ)が有ったが、秋が来ると(てがみ)は更に(まれ)になって。

 

(しとね)の鳳は冷たい、枕の鴛は(ひと)り、愁腸(かなしみ)は酒で(ゆる)めるのを待つばかり。

4夢の魂が(たと)え有ったとして()虚しく成るが、(どうし)て堪えられよう、夢さえ()無いことに。


ruǎn láng guī

1 jiù xiāng cán fěn sì dāng chū,rén qíng hèn bù rú.
2 yì chūn yóu yǒu shù hang shū,qiū lái shū gèng shū.

3 qīn fèng lěng,zhěn yuān gū,chóu cháng dài jiǔ shū.
4 mèng hún zòng yǒu yě chéng xū,nǎ kān hé mèng wú.

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