2022年8月9日火曜日

053木蘭花(晏幾道)

木蘭花  晏幾道

1東風又作無情計、艶粉嬌紅吹満地。
2碧楼簾影不遮愁、還似去年今日意。

3誰知錯管春残事、到処登臨曾費涙。
4此時金盞直須深、看尽落花能幾酔。

1春風がまた無情ははかりごとをして、あでやかな赤い花、白い花が、地面いっぱいに吹き散らされた。
2たかどのの簾のもと、私の愁いは隠せない。やはり去年の今日と同じ思い。

3誰が分かるだろう、分かるまい、春の名残りを扱い間違えて、到るところ、高みに登り遠く眺めては、かつて涙を無駄にした。
4いまは酒杯をただ重ねて、落花を看尽し、いかばかりか酔うことができればと願うばかり。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1艶粉嬌紅:花をいう。 4直須:まさに~しそうだ。

1東風(はるかぜ)が又(ま)た無情な計(はかりごと)を作(し)て、艶嬌(あでやか)な紅粉(はな)が地に満ちた。

2碧楼(たかどの)の簾の影、愁いを不遮(かくせな)い、還(ま)た去年の今日と似(おな)じ意(おもい)。

 

3誰が知(わか)ろう、春の残事(なごり)を錯管(まちが)えて、到(いた)る処、登臨して曾(かつ)て涙を費した。

4此時(いま)は金盞(さかずき)を直須(た)だ深くし、落花を看尽して幾(いかばかり)か酔うことができれば、と。


mù lán huā

1 dōng fēng yòu zuò wú qíng jì,yàn fěn jiāo hóng chuī mǎn dì.
2 bì lóu lián yǐng bù zhē chóu,hái sì qù nián jīn rì yì.

3 shuí zhī cuò guǎn chūn cán shì,dào chù dēng lín céng fèi lèi.
4 cǐ shí jīn zhǎn zhí xū shēn,kàn jìn luò huā néng jǐ zuì.

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