2022年8月9日火曜日

050蝶恋花(晏幾道)

蝶恋花  晏幾道

1酔別西楼醒不記、春夢秋雲、聚散真容易。
2斜月半窓還少睡、画屏閑展呉山翠。

3衣上酒痕詩裏字、点点行行、総是淒涼意。
4紅燭自憐無好計、夜寒空替人垂涙。

1酔ってあの人と別れた西楼、酔いが醒めると思い出せない、春の夢や秋の雲のように、別れはとてもたやすい。
2斜めに月がかかる半ば閉じた窓に、まだ眠りは浅く、画屏風にはしずかに呉山のみどりが広がっている。

3衣の上には酒宴の痕跡、あの人と交わした詩の中の文字が、あちらこちらに、どれもみな寂しい気持ちを綴ったもの。
4赤い蠟燭は手だてがないことを自分で憐れんでいるのか、夜の寒さにむなしく私に代わって涙を垂らしている。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1春夢秋雲:消えやすいことのたとえ。白居易「花非花」詩に「来如春夢不多時、去似秋雲無覓処(来るは春の夢の如く多い時なく、去る秋の雲に似て覓ねる処なし)」とある。 聚散:偏義複語、「散」に偏った意味のことば。 2呉山:杭州の西湖のそばにあり、山から銭塘江と西湖が俯瞰できる。

1酔って別れた西楼、醒めると不記(おもいだせな)い、春の夢、秋の雲、聚散(わかれ)(まこと)容易(たやす)い。

2斜めに月がかかる半ばとじた窓に、()(あさ)(ねむ)り、画屏(びょうぶ)(しず)かに(ひろ)がる呉山の(みどり)

 

3衣の上に酒の(あと)、詩の(なか)の字、点点行行(ぽつぽつ)と、(すべ)(いった)淒涼(さびし)(おもい)

(あか)(ろうそく)好計(てだて)が無いことを(みずから)(あわれ)んで、夜の寒さに(むな)しく(わたし)に替って涙を垂らす。


dié liàn huā

1 zuì bié xī lóu xǐng bù jì,chūn mèng qiū yún,jù sàn zhēn róng yì.
2 xié yuè bàn chuān hái shǎo shuì,huà píng xián zhǎn wú shān cuì.

3 yī shàng jiǔ hén shī lǐ zì,diǎn diǎn háng hang,zǒng shì qī liáng yì.
4 hóng zhú zì lián wú hǎo jì,yè hán kōng tì rén chuí lèi.

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