1一葉扁舟軽帆巻、暫泊楚江南岸。
2孤城暮角、引胡笳怨。
3水茫茫、平沙雁。
4旋驚散。
5煙斂寒林簇、画屏展。
6天際遙山小、黛眉浅。
7旧賞軽抛、到此成遊宦。
8覚客程労、年光晚。
9異郷風物、忍蕭索、当愁眼。
10帝城賒、秦楼阻、旅魂乱。
11芳草連空闊、残照満。
12佳人無消息、断雲遠。
1一艘の小舟の軽い帆は巻き上げられて、しばし楚国の川の南岸で停泊する。
2ぽつんとした町に夕暮れの角笛、胡笳の悲しい音色が響く。
3水は茫茫と流れ、岸には雁の群れ。
4さっと音に驚いて飛び去った。
5もやが寒々とした林の中に消えて、屏風画のような風景が広がる。
6天の際に遙か山は小さく、浅く黛をした眉のよう。
7むかし愛した人を軽率に捨てて、ここまで地方役人としてやってきた。
8旅の苦労と、年月の過ぎたことを思う。
9異郷の風物は、たえがたく寂しげに、愁いにくもる眼に映る。
10都は遠く、あの人のいる髙楼は見えない、羈旅の心は乱れるばかり。
11芳草が広々と連なり、残照に満ちている。
12あの人からの手紙もなく、ちぎれ雲だけが遠く流れる。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1楚江:長江の中下流域一帯、古く楚の国だったので、楚江という。 2胡笳:胡の地域で流行っていた吹奏楽器。古くは芦の葉を巻いたものが多かったが、現在伝わっているのは木製で三孔のもの、悲しげな音色を出す。 6黛眉浅:遠山の形に喩える。 7遊宦:官途のためにたえず移動させられること。 10賒:遠い。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
10秦楼:城中の遊興する所。
1一葉の扁舟は軽帆を巻き、暫し楚江の南岸に泊まる。
2孤城に暮の角、胡笳の怨みを引く。
3水は茫茫、平沙に雁。
4旋と驚いて散る。
5煙が斂えた寒々しい林簇、画屏のように展がる。
6天の際、遙か山は小さく、黛眉が浅い。
7旧賞したひとを軽々しく抛てて、此まで遊宦を成てきた。
8覚うのは客程の労と、年光が晚ぎたこと。
9異郷の風物は、忍えがたく蕭索に、愁いにくもる眼に当る。
10帝城は賒く、秦楼は阻まれ、旅の魂は乱れる。
11芳草が空闊と連なり、残照に満ちている。
12佳人は消息も無く、断雲は遠い。
mí shén yǐn
1 yí yè piān zhōu qīng fān juǎn,zàn bó chǔ jiāng nán àn.
2 gū chéng mù jiǎo,yǐn hú jiā yuàn.
3 shuǐ mán gmáng,píng shā yàn.
4 xuàn jīng sǎn.
5 yān liǎn hán lín cù,huà píng zhǎn.
6 tiān jì yáo shān xiǎo,dài méi qiǎn.
7 jiù shǎng qīng pāo,dào cǐ chéng yóu huàn.
8 jué kè chéng láo,nián guāng wǎn.
9 yì xiāng fēng wù,rěn xiāo suǒ,dāng chóu yǎn.
10 dì chéng shē,qín lóu zǔ,lǚ hún luàn.
11 fāng cǎo lián kōng kuò,cán zhào mǎn.
12 jiā rén wú xiāo xī,duàn yún yuǎn.
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