1凍雲黯淡天気、扁舟一葉、乘興離江渚。
2度万壑千岩、越渓深処。
3怒濤漸息、樵風乍起、更聞商旅相呼。
4片帆高挙、泛画鷁・翩翩過南浦。
5望中酒旆閃閃、一簇煙村、数行霜樹。
6残日下・漁人鳴榔帰去。
7敗荷零落、衰楊掩映。
8岸辺両両三三、浣紗遊女、避行客・含羞笑相語。
9到此因念、繡閣軽抛、浪萍難駐。
10嘆後約丁寧竟何拠。
11惨離懐・空恨歳晚帰期阻。
12凝涙眼・杳杳神京路、断鴻声遠長天暮。
1凍えるような暗い空の下、小舟が一艘、興に乗じて岸辺を離れた。
2数々の幽谷を過ぎ、越の地の奥深くまで。
3怒濤もしだいに静かになり、一陣の山風が吹き、商人や旅人の呼び合う声が聞こえる。
4帆を高く挙げ、舳先に鷁の描かれた船は、軽快に南浦を通った。
5眺めやる、岸辺のはためく酒旗、もやに煙る村、霜に降られた木々。
6夕陽の下、漁師が榔板を鳴らしながら帰って行く。
7枯れたハスの葉と、黄色くなった柳の枝が、水面に映る。
8岸辺には、ふたり、三人、衣を洗う娘たちが、旅人を避けながら、恥ずかしそうに笑いながらおしゃべりしている。
9その光景を見て私は、後悔せずにいられない。軽率に閨秀を捨てて、流浪していることを。
10ああ、何度も約束はしたけれど、何の頼りにもなるまい。
11別れの思いに惨めになり、月日だけ流れていつまでも帰れないことを空しく恨む。
12涙を浮かべながら、遠く都を望めば、群から離れた雁が哀れに鳴きながら夕暮れの空を渡っていく。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
4画鷁:船の別称。「鷁」は鷺に似た大きな水鳥、古くは船の舳先によく鷁が描かれたため。 5酒旆:酒旗、先が燕の尾のような形で、下に垂れる。 6鳴榔:榔板を叩いて魚を驚かして捕まえる。ここは夕方になってその音がやみ、漁を終えて船が戻るさま。 12神京:帝都、ここは汴京。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
3樵風:山林の中におこる風。 4南浦:河の南岸。広く、送別する水辺をいう。
1凍たい雲、黯淡い天気、扁舟が一葉、興に乘じて江渚を離れる。
2万千の壑岩を度ぎ、越の渓の深処まで。
3怒濤は漸に息み、樵風が乍に起ち、更に商や旅の相呼うこえが聞える。
4片帆を高く挙げ、画鷁を泛べて、翩翩と南浦を過ぎる。
5望中る、酒旆は閃閃、一簇の煙る村、数行の霜のおりた樹。
6残日の下、漁人が榔を鳴らしながら帰去く。
7敗れた荷が零落り、衰えた楊が掩映る。
8岸辺に両両三三、紗を浣う遊女、行客を避けて、羞じた笑みを含んで相語う。
9此に到って因て念う、繡閣を軽々しく抛て、浪萍のように難駐うことを。
10嘆く、後約は丁寧にしたけれど、竟は何拠い。
11離れの懐いに惨めになり、空しく恨む、歳が晚れ帰期が阻まれていることを。
12涙を凝した眼で、杳杳に神京の路をみれば、断れた鴻の声が遠く長く、天は暮れゆく。
yè bàn lè
1 dòng yún àn dàn tiān qì,piān zhōu yí yè,chéng xìng lí jiāng zhǔ.
2 dù wàn hè qiān yán,yuè xī shēn chù.
3 nù tāo jiàn xī,qiáo fēng zhà qǐ,gèng wén shāng lǚ xiāng hū.
4 piàn fān gāo jǔ,fàn huà yì、piān piān guò nán pǔ.
5 wàng zhōng jiǔ pèi shǎn shǎn,yí cù yān cūn,shù háng shuāng shù.
6 cán rì xià、yú rén míng láng guī qù.
7 bài hé líng luò,shuāi yáng yǎn yìng.
8 àn biān liǎng liǎng sān sān,huàn shā yóu nǚ,bì xíng kè、hán xiū xiào xiāng yǔ.
9 dào cǐ yīn niàn,xiù gé qīng pāo,làng píng nán zhù.
10 tàn hòu yuē dīng níng jìng hé jù.
11 cǎn lí huái、kōng hèn suì wǎn guī qī zǔ.
12 níng lèi yǎn、yǎo yǎo shén jīng lù,duàn hóng shēng yuan cháng tiān mù.
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