2022年8月1日月曜日

034蝶恋花(柳永)

蝶恋花  柳永

1竚倚危楼風細細、望極春愁、黯黯生天際。
2草色煙光残照裏、無言誰会憑闌意。

3擬把疏狂図一酔、対酒当歌、強楽還無味。
4衣帯漸寬終不悔、為伊消得人憔悴。

1高い楼にたたずむ、かすかに吹く風、遠く眺めやれば春の愁いが、天の際に暗く生じる。
2春草の色、もやる残照、言葉もなく欄干にもたれる私の胸中を誰が知ろう。

3いっそ狂おしく酔ってしまおうか、酒を飲み歌を聴き、強いて楽しもうとするもまた味気ない。
4痩せて衣服も帯も緩くなったが、悔いはない、あの人を思って憔悴したのだから。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1竚:「佇」と同じ。たたずむ。 危楼:高い楼。 黯黯:悄然と。 3擬把:~するつもりだ。 対酒当歌:曹操「短歌行」の句、酒を飲んで歌を聴くこと。「当」は「対する」の意。 強楽:むりに楽しむ。 4伊:彼、彼女。 消得:価値がある。

中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
4消得:価値がある。喜んで~する。

1危楼(たかどの)に竚倚(たたず)む、風は細細(かすか)に、望極(とおくながめ)れば春の愁いが、黯黯(ひっそり)と天の際に生じる。

2草の色、煙(もや)る光、残照の裏(うち)、無言(だま)ったまま、誰が会(し)ろう、闌(てすり)に憑(もた)れる意(きもち)を。

 

3擬(いっ)そ疏狂(くるおしさ)で(把)一酔(よ)って図(しまお)うか、酒に対(むか)い歌に当(むか)い、強(むり)に楽んでも還(ま)た無味(あじけな)い。

4衣帯(おび)が漸(しだい)に寬(ゆる)くなったが終(つい)ぞ不悔(くいな)し、伊(あのひと)の為に消得(あまんじ)て人(わたし)は憔悴(やつれ)よう。


dié liàn huā

1 zhù yǐ wēi lóu fēng xì xì,wàng jí chūn chóu,àn àn shēng tiān jì.
2 cǎo sè yān guāng cán zhào lǐ,wú yán shuí huì píng lán yì.

3 nǐ bǎ shū kuáng tú yí zuì,duì jiǔ dāng gē,qiáng lè hái wú wèi.
4 yī dài jiàn kuān zhōng bù huǐ,wèi yī xiāo dé rén qiáo cuì.

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