2022年7月31日日曜日

022木蘭花(宋祁)

木蘭花  宋祁

1東城漸覚風光好、縠皺波紋迎客棹。
2緑楊煙外暁寒軽、紅杏枝頭春意鬧。

3浮生長恨歓娯少、肯愛千金軽一笑。
4為君持酒勧斜陽、且向花間留晚照。

1東城はもうすばらしい景色に思える。皺のある紗のように波紋が旅人の船を迎えて。
2岸の柳は朝靄にかすみ、明け方の寒さは少し緩んでいるし、紅い杏の咲く枝先は、いかにも春らしい。

3人生、歓楽の時が少なすぎるのが恨めしい、千金を惜しんで一笑を軽んずることができようか。
4君のために酒杯を持ち、夕陽にささげよう、しばらく花のあいだに残照を留めてくれたまえ。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1縠皺:皺のある紗、波紋のたとえ。 2寒:「雲」に作るテキストもある。 3肯:「豈肯(どうして~ということがあろうか)」の意。 4「為君」二句:花のために夕陽をひきとめる。李商隠「写意」詩に「日向花間留晚照(日は花間に向かい晩照を留む)」とある。

1東城は(しだい)に風光が()くなっていると(おも)う、縠皺(ちりめん)の波紋が客棹(たびのふね)を迎えて。

緑楊(やなぎ)(もや)(むこう)、暁の寒さが(すこ)し、(あか)い杏の枝の(さき)、春の(けはい)(たけなわ)で。

 

浮生(うきよ)では(つね)歓娯(よろこび)の少なさを恨む、千金を(おし)んで一笑を軽ろんずることは(でき)ようか。

4君の為に酒を持ち斜陽(ゆうひ)に勧めよう、(しばら)く花の間()晚照を留めてくれたまえ。


mù lán huā

1 dōng chéng jiàn jué fēng guāng hǎo,hú zhòu bō wén yíng kè zhào.
2 lǜ yáng yān wài xiǎo hán qīng,hóng xìng zhī tóu chūn yì nào.

3 fú shēng cháng hèn huān yú shǎo,kěn ài qiān jīn qīng yí xiào.
4 wèi jūn chí jiǔ quàn xié yáng,qiě xiàng huā jiān liú wǎn zhào.

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