2022年7月29日金曜日

016木蘭花(晏殊)

木蘭花  晏殊

1池塘水緑風微暖、記得玉真初見面。
2重頭歌韻響琤琮、入破舞腰紅乱旋。

3玉鉤欄下香階畔、酔後不知斜日晚。
4当時共我賞花人、点検如今無一半。

1澄んだ池の水に、暖かく風が吹く。美しい女性に初めてあった日の情景をまだ覚えている。
2玉を打ったように響く歌声、激しく舞い乱れる赤い裳裾。

3弓張り月がのぼる欄干、匂いたつ階段、私は酔って、日が沈むのも分からなかった。
4あのとき一緒に花をめでた女性たちは、いまはもう半分もいない。

蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1玉真:玉人、美しい女性。「真」は神仙。 2重頭:曲の用語で、上下二闋の句式で子音・母音が完全に一致するもの。 琤琮:玉を打つ音。 入破:曲の用語で、楽曲が激しくなる部分。 3玉鉤:弓張り月の比喩。しばしば夕日が沈む前に空にかかる。「玉鉤欄下」は新月がかかる欄干のもと。鮑照「玩月城西門廨中」詩に「始見東南楼、繊繊如玉鉤(始めて東南の楼を見れば、繊繊として玉鉤の如し)」、白居易の「三月三日」詩に「指点楼南玩新月、玉鉤素手両繊繊(楼南を指点して新月を玩ぶ、玉鉤 素手 両つながら繊繊たり)」がある。 4賞花人:歌舞を鑑賞している人。詩では歌舞の女性をしばしば花にたとえる。 点検:数えること。

池塘(いけ)の水は(あお)く風は(かす)かに暖かい、記得(おもいだ)す、玉真(あのひと)が初めて(かお)を見せたとき。

重頭(でだし)歌韻(うた)って琤琮(たま)のように響き、入破(サビ)舞腰()って(もすそ)乱旋(ひら)めいていた。


玉鉤(ゆみはりづき)のかかる(てすり)(もと)(にお)いたつ(きざはし)(そば)、酔った後、斜日(ゆうひ)(しず)むのも不知(しらな)いで。

当時(あのとき)(わたし)と共に花を賞でた人は、点検(かぞえ)てみると如今(いま)一半(はんぶん)(いな)い。


mù lán huā

1 chí táng shuǐ lǜ fēng wēi nuǎn,jì dé yù zhēn chū jiàn miàn.
2 chóng tóu gē yùn xiǎng zhēng cóng,rù pò wǔ yāo hóng luàn xuàn.

3 yù gōu lán xià xiāng jiē pàn,zuì hòu bù zhī xié rì wǎn.
4 dāng shí gòng wǒ shǎng huā rén,diǎn jiǎn rú jīn wú yí bàn.

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