1数声鶗鴂。
2又報芳菲歇。
3惜春更把残紅折。
4雨軽風色暴、梅子青時節。
5永豊柳、無人尽日飛花雪。
6莫把幺弦撥。
7怨極弦能説。
8天不老、情難絶。
9心似双糸網、中有千千結。
10夜過也、東窓未白凝残月。
1ホトトギスの声がときどき聞こえる。
2また「花は散ってしまったよ」と告げている。
3春が去るのを惜しんで、散り残った赤い枝を折った。
4そぼふる雨、吹きすさぶ風、梅の実が青くなる頃。
5荒れた庭の柳は訪れる人もなく、終日、雪のようなワタを飛ばしている。
6弦をかき鳴らすのはやめておくれ。
7私の怨みを露わにしてしまいそうだから。
8天は変わらない、情は絶ちがたい。
9心は二本の蜘蛛の糸にも似て、千々に乱れ、ほどけぬ結び目ができる。
10夜はすぎた。東の窓はまだ暗い。残月が空にかかる。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
1鶗鴂:ホトトギス。鳴き声が「不如帰(帰るに如かず)」に聞きなしされる。「帰ったほうがよい」「帰ろうよ」と、春が去ることを促すように聞こえる。 2芳菲歇:花が褪せる。散る。「芳菲」は花の香り。屈原「離騒」に「恐鶗鴂之先鳴兮、使夫百草為之不労(恐らくは鵜鴂の先ず鳴きて、夫〔か〕の百草をして之が為に芳しからざらしめんことを)」とある。 5永豊:洛陽の坊〔方形の街区〕の名。「永豊柳」はそこに植えられた柳。白居易「永豊坊園中垂柳」に「永豊西角荒園裏、尽日無人属阿誰(永豊の西角 荒園の裏〔うち〕、尽日 人無し 阿誰〔たれ〕にか属す)」とある。 6幺弦:細い弦。また広く琴の弦をいう。陸機「文賦」に「猶弦幺而徽急(猶お弦は幺にして徽は急なるがごとし)」とある。「徽」は琴面にある印、勘所。
中華書局『宋詞三百首誦読本』注:
6幺弦:琵琶の第四弦。ここは借りて、琵琶をいう。
1数声か、鶗鴂。
2又た「芳菲は歇ったよ」と報げている。
3春を惜しんで更ざ残っている紅いのを折った。
4雨は軽る、風は色暴ぶ、梅子が青くなる時節。
5永豊の柳が、無人いのに尽日、雪のような花を飛ばしている。
6幺弦を撥らすのは莫てくれ。
7怨みが極って弦がわたしのおもいを能説ってしまいそうだから。
8天は不老い、情は難絶い。
9心は似ら、双つの糸網の、中に千千の結びめが有るよう。
10夜は過也った、東の窓は未白い、残月が凝っている。
1 shù shēng tí jué.
2 yòu bào fāng fēi xiē.
3 xī chūn gèng bǎ cán hóng zhé.
4 yǔ qīng fēng sè bào,méi zǐ qīng shí jié.
5 yǒng fēng liǔ,wú rén jìn rì fēi huā xuě.
6 mò bǎ yāo xián bō.
7 yuàn jí xián néng shuō.
8 tiān bù lǎo,qíng nán jué.
9 xīn sì shuāng sī wǎng,zhōng yǒu qiān qiān jié.
10 yè guò yě,dōng chuān wèi bái níng cán yuè.
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