三姝媚 呉文英
過都城旧居有感1湖山経酔慣。
2漬春衫・啼痕酒痕無限。
3又客長安、嘆断襟零袂、涴塵誰浣。
4紫曲門荒、沿敗井・風搖青蔓。
5対語東鄰、猶是曾巢、謝堂双燕。
6春夢人間須断。
7但怪得当年、夢縁能短。
8繡屋秦箏、傍海棠偏愛、夜深開宴。
9舞歇歌沈、花未減・紅顔先変。
10佇久河橋欲去、斜陽涙満。
都の旧居を通りかかり感じるものが有った
1湖や山でかつて酔うのに慣れて。
2春の衣を濡らした、啼いたあと、酒のあとが、限りなく。
3また都に旅人としている、嘆く、破れた襟や袂、塵に汚れて、誰が洗ってくれるだろうか。
4慣れ親しんだ一角の門は荒れて、くずれた井戸に沿って、風が青い蔓を搖らしている。
5東鄰りで囀るのは、やはりかつて巣を作った、つがいの燕。
6春の夢はこの世では断たれるに違いない。
7ただ不思議なのはあの年、夢のような縁がこれほどにも短かかったこと。
8あの人は部屋で箏を弾いた、そばの海棠はひたすら愛らしく、夜が深けて宴が開かれた。
9舞が終わり歌が終わっても、花は艶やかさを減らさなかったが、花のようなあの人は先に変わってしまった。
10しばらく河橋で佇み、あの人のもとへ行きたいと思うが、夕日に涙があふれるばかり。
蔡義江『宋詞三百首全解』注:
2漬:染める。 3涴:埃や塵で汚れている。 浣:洗う。 4紫曲:妓女の住まう坊曲。 5謝堂燕:唐・劉禹錫「烏衣巷」詩に「旧時王謝堂前燕、飛入尋常百姓家(旧時 王謝堂前の燕、飛んで尋常百姓の家に入る)」とある。 7能:「凭」に通じる。このように。
都城の旧居を過り感じるものが有った
1湖や山で経て酔うのに慣れて。
2春の衫を漬した、啼いた痕、酒の痕が、限り無く。
3又た長安に客として、嘆く、断零れた襟や袂、塵に涴れて誰が浣おうか。
4紫曲の門は荒れ、敗れた井に沿って、風が青い蔓を搖らす。
5東鄰りで対語るのは、猶是り曾て巢た、謝堂の双燕。
6春の夢は人間では断たれるに須い。
7但だ怪得なのは当年、夢のような縁が能にも短かかったこと。
8繡屋での秦箏、傍の海棠は偏ら愛らしく、夜が深けて宴が開かれた。
9舞が歇み歌が沈っても、花は未減かったが、紅顔は先に変った。
10久らく河橋で佇み、去きたいが、斜陽に涙が満れる。
sān shū mèi
guò dū chéng jiù jū yǒu gǎn
1 hú shān jīng zuì guàn.
2 zì chūn shān,tí hén jiǔ hén wú xiàn.
3 yòu kè cháng ān,tàn duàn jīn líng mèi,wò chén shuí huàn.
4 zǐ qǔ mén huāng,yán bài jǐng、fēng yáo qīng màn.
5 duì yǔ dōng lín,yóu shì céng cháo,xiè táng shuāng yàn.
6 chūn mèng rén jiān xū duàn.
7 dàn guài dé dāng nián,mèng yuán néng duǎn.
8 xiù wū qín zhēng,bàng hǎi táng piān ài,yè shēn kāi yàn.
9 wǔ xiē gē shěn,huā wèi jiǎn、hóng yán xiān biàn.
10 zhù jiǔ hé qiáo yù qù,xié yáng lèi mǎn.
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